赤面症になってから12年。治ったか治ってないかと聞かれたら治ってないです。
赤面症で悩んでいる方が見てたらごめんなさい。がっかりさせたかもしれません。
赤面症の治し方を知りたかったのに…と。
でもページを閉じるのはちょっと待ってください。
12年、赤面症と共にして私なりに付き合い方がわかってきました。今では顔が赤くなることはほとんどありません。
ほぼ治ったといってもいいほど改善しています。私の経験談を基にお話しするのでぜひ最後までご覧ください。
自分が赤面症だと気づいたとき
私か赤面症だと自覚したのは中学2年生でした。ちょうど思春期真っ盛りです。
この時期はやけに人の目が気になって外見のことばかり気にしていたように思います。
この頃、私は自分の顔にニキビがあることをとても気にしていました。人に顔を見られることが嫌で嫌で仕方なかったことを覚えています。
ある日同じクラスの男の子と話していました。
別にその男の子のことは何とも思ってなかったのですが、肌が汚いと思われてしまったらどうしよう…。と別の意味でどきどきしていました。
その時たまたま横にいた友達が私に向かってこう言ったわけです。
「お前、顔赤くね?」
おそらくですがその時はそんなに顔は赤くなかったんだと思います。
12年赤面症と付き合ってきた今だからわかりますが、顔が赤くなる瞬間は自分でわかります。
首のほうからぐんと血液が上がってくるような感覚がして顔が本当に熱くなります。
もしかしたら本当に赤かったのかもしれませんが、そういわれたとき頭では色んなことを考えました。
「え、今わたし顔赤いの??」「肌見られるのが嫌なだけなのに!」「この男の子のこと好きって勘違いされるじゃん!」「そんなつもりないのに!なんか恥ずかしい!」
一番最初のきっかけはおそらくこれです。
だれでも恥ずかしいときは顔赤くなるじゃん、と思われるかもしれません。
それに実際ほとんどの人は一回ぐらい赤くなった経験はあるかもしれませんが、この時の私は本当に何に対しても赤くなってしまう体質になりました。
周りからの顔赤いよ!が一番辛い
顔が赤くなるようになってから周りがいじり始めます。どんなときでも「顔あかいよ!」と言われます。
これは本当に呪いの言葉で言われれば言われるほどどんどん赤くなってくるんです。
赤くなるな、赤くなるな、そう念じるほどその意に反して顔が熱くなっていきます。
周りの友達も赤くなるのかわいいじゃん!みたいな反応で取り合ってくれません。
人前で発表するとき
間違えに気づいたとき
異性と話すとき(どんな人でも)
そのほかでも色んな場面で赤くなるのですが一つ確実に言えることは、対人しているときということです。
一人でいるときはまず赤くなったりしません。
ピンクの像を想像しないでください
もう一度言います。ピンクの像を想像しないでください。
ピンクの像、想像してしまいましたね。
脳は否定形を理解できない。とはよく言われますが、そうなんです。想像しないで。と言われても人は無理なんです。
「顔が赤くなってはだめ」そう思っても顔が赤くなるということでもう頭がいっぱい。
考えれば考えるほど赤くなってしまうのは仕方がないことなんです。
赤面症は社会不安障害の一種
前述したとおり、人前にでたときに顔が赤くなります。
おそらく赤面症の人はほかの人と比べて、周りの目を気にしすぎるタイプではないでしょうか。
よく考えてみれば別に顔が赤くなってもいいんです。
赤面症の人の脳内は
顔が赤くなる→変だと思われたくない・赤くなってることを知られたくない→顔が赤くなるなと念じる→さらに赤くなる
となっていると思います。
顔が赤くなることは別におかしいことではありません。恥ずかしいことでもありません。
人に顔が赤くなってることがばれてもなんの問題もありません。
だけど気にしすぎてしまう。本当は気にしなければいいだけなんです。
でもそんなこと言われて改善するなら誰も悩んだりしませんよね。
つぎではできるだけ私がしていた改善方法を解説します。
全く別のことを考える
これです。とってもシンプルですが一番最初にした改善方法です。
学生の頃、人前で発表する機会があったときにものすごくトイレに行きたくなったことがあります。
発表しながら頭はトイレのことでいっぱい。危機一髪で間に合ったのですがすっきりした後に気づいたんです。
あれ、顔が赤くなったりしなかったな…。と。
赤くなるなとは考えず全く別のことを考えます。
でもやってみると意外とこれが難しいんです。なので考え事をわざと作ったりします。
例えばですが、職場で何かプレゼンする機会があったとします。
プレゼンが終わったら後にする仕事を一つ残しておきます。
できればそのプレゼンに関係ないことが良いです。また、重要な仕事であればあるほどいいですね。
プレゼンの後に仕事をしないといけないな、と思いつつプレゼンをします。
何がしたいかというとできるだけ「顔が赤くなる」と考える時間を減らしたいのです。
プレゼンに集中しろよというのはごもっともな意見ですが、赤面症の人は赤面することを気にしてしまうとそれこそ全く集中できません。
ですので最初はうまくいきませんがなんでも慣れです。
できるだけ「顔が赤くなる」と考える時間を減らしてください。
開き直って受け入れる
上記の方法である程度コントロールできるようになりましたが、突発的なこと(いきなりミスを指摘された時など)になるとまだ赤面することがありました。
私が顔が赤くなることは開き直って受け入れよう。
そう思ってからは「顔赤くなってない??」と聞かれたら、いままでなら「そんなことないよ!」とか「え!赤い??」と不安そうな返事をしていました。
しかし今では「そうなんです!赤くなりやすい体質なんです」と周りに言ってみることにしています。
予防線を張る目的もありますしそのあと会話のネタにもなります。
12年たった今赤くなることはほぼない
全くないとは言い切れないことがもどかしいんですが、一年に一度ぐらいはあります。
でもおそらく今の周りには赤面症であることは知られていないと思います。
首元がぐっと熱くなることはありますが顔までは赤くなりません。
あともう一つ私の改善した大きな要因は人前に立つ機会が増えたことです。要は慣れです。
対人関係に慣れること。
赤面症の人はその症状が原因でひきこもりがちになってしまいますが、そうならないように人と積極的に関わることも大事だと思います。
赤面症は時間が解決することもある
これはあくまで主観です。赤面症はおそらく思春期に発症することが多いのではないかなと思います。
思春期は人の目を気にしてしまいがちです。
人と積極的に関わろうとすることが大事だといいましたが、年齢を重ねると必然と人と接する機会も増えます。人前に立つ機会もあるでしょう。
赤面症はそもそもすぐに治るものではありません。
内面の問題なのでしっかり自分と向き合って自分を受け入れて何年もかけて少しずつ改善していくものだと思っています。
なので必然と大人になれば、自分自身の価値観が定まっていき他人の目や意見に左右されずに物事を考える力が身に付くのではないかと思っています。
本当に苦しいときは心療内科へ
ここまで長々と書きましたが、あくまで私の実体験と改善するために今まで学んだ知識だけを書いています。
私は医者でも専門家でもありません。
赤面症はちゃんと相談すれば病院で診てもらえます。本当に心が苦しいときはぜひ病院にいってください。
また、家族や大切な人が赤面症で悩んでいる場合は赤面することを指摘しないであげてほしいと思います。
おそらく本人が一番わかっていると思うので、たとえ赤くなっていても指摘せず気づかないふりをしてあげてください。
本人から相談をされたら、人は誰でも赤くなるよ!だとか別におかしいことではないことを伝えてあげると私たちは安心します。
タイトルに赤面症とは一生のお付き合いと書きましたが私もまだまだ自分と向き合って自分のことを知らないといけないなと思います。
赤面症は自分と向き合う時間をくれました。
なかなか厄介な存在でしたが、久しぶりに赤くなった時に私はこんなときに恥ずかしい感じるんだ!とか新しい発見をしたりします。
ちなみに最近赤くなった出来事は、東京には最近いかれましたか?の問い、「最近は行ってないですねー。ディズニーランドに行ったきりです。」と答えました。
ディズニーランドは千葉ですね。25歳にもなってこんなベタな間違いをするなんて思ってもいませんでした。恥ずかしい…。
平凡はやね
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